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レーザー治療(れーざーちりょう)

狭い部位に高密度の光エネルギーを集中できる特性を持つレーザー光を利用したガン治療法
狭い部位に高密度の光エネルギーを集中できる特性を持つレーザー光を利用したガン治療法です。患者さんの体に負担が少なく、機能を温存することもできるので、現在では主に早期の肺ガン、食道ガン、胃ガン、子宮頸ガン、外陰ガン、膣ガンなどに使われています。

【腫瘍焼灼法(しゅようしょうしゃくほう)】
レーザー照射装置を取り付けた内視鏡(レーザー内視鏡)で、ガンを切除する治療法です。内視鏡でガンの状態を見ながら、レーザーの熱エネルギーをガンに当て、焼き切ります。

【光線力学的療法】
レーザー光に感受性の高い物質を利用したガンのレーザー療法です。あらかじめ患者さんに光感受性増強剤(ヘマトポルフィリン誘導体)を静脈注射で体内に入れます。この光感受性増強剤はガン細胞に集まる特性があります。注射後48~72時間にレーザー光を当てると、光感受性増強剤が抗ガン物質を産生しガンを壊死させます。この治療で用いられるレーザー光は、腫瘍焼灼法で用いられるレーザー光より弱いエネルギーのレーザーです。腫瘍焼灼法と比べ、約1/100以下のレーザーですみ、正常な細胞にはほとんど影響しません