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ガン免疫療法 基礎講座(がんめんえきりょうほうきそこうざ)

ガンと闘うための武器となる免疫療法を大まかに二つに分類してみます。
「ガンと闘うには適切な治療とともに、どうやら“免疫”というのが重要なようだ・・・そのような認識は一昔前に比べ、ガン患者さんやご家族の間で一般的になってきたようです。

「免疫力」「免疫向上」「免疫活性」「免疫食品」「免疫療法」「免疫細胞」・・・
いろいろな免疫言葉が氾濫しています。健康食品やサプリメントで免疫を謳うものから、病院やクリニックで実施されている免疫療法と・・・さてさて、ガン患者さんはいったいどうやって「免疫」という武器を使えばいいのか?基礎的なことを考えてみたいと思います。

ガンの免疫療法を大まかに二つに分類してみます。

1.抗ガン作用を発揮する治療的免疫療法
→主に医療機関で施術される免疫細胞療法(活性化リンパ球療法、樹状細胞療法、ワクチン療法、抗体療法など)
*但し、患者さん自身の免疫力(免疫細胞の数や元気さ)が最低限備わっていることが条件

2.ガン自体や抗ガン剤などのために低下した免疫力を回復させる補助的免疫療法
→細菌やキノコ由来の免疫療法剤(免疫賦活剤)、漢方、サプリメント、温熱、鍼灸、気功、食事療法、運動、笑いや心の持ち方など

1の役割を担う免疫細胞療法は、ガン再発予防、進行ガンの集学的治療(他治療との併用)の一手段として注目される免疫細胞治療は、徐々にその地位を確立しようとしています。今後確実に使用機会は増えると予想され、免疫細胞治療をガン治療のメニューに加えない医師は取り残されていくだろうとも言われています。

ガン細胞に対し広く初期攻撃をする活性化リンパ球療法や、ガンの特徴を識別して個別に攻撃をする樹状細胞療法は、患者さんの生存期間延長やガン細胞縮小など医学的に評価できるデータが蓄積されてきています。これからの課題は、いかに患者さん個別のガン細胞に対し的確に見分けて攻撃できるか、ガン細胞のエスケープ現象(目くらまし)を見抜くことができるか、をクリアしていくことです。

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2に関しては、直接的にガン細胞を叩くというよりは、治療(標準治療にしても免疫療法や遺伝子治療のような代替療法にしても)がより効果的になるため、また再発や転移を阻止するための「土台づくり」という位置づけが適切と思います。

身体を構成したり機能させるための個々の細胞に元気がないと、治療は奏功しません。良い血液が作れる体であることが基本です。そのためには、栄養素(微量ミネラル、ビタミン、アミノ酸など)が十分蓄えられ、酵素が活性しているという条件に、免疫賦活食品や温熱、笑いなどのプラスの刺激が加わって、免疫が活躍できる体内環境ができます。もちろん、気持の面もたいへん重要であることは言うまでもありません。