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玉川温泉 岩盤浴(たまがわおんせん)

温熱効果、放射線ホルミシス効果
玉川温泉は秋田県十和田八幡平国立公園内にあります。全国からの温泉湯治客でなかなか宿泊予約がとれない大人気の温泉です。「岩盤浴(がんばんよく)」はこの玉川温泉が発祥です。岩盤浴は、天然ラジウムを発する岩盤にゆっくり横たわることによって身体を癒す湯治法です。
 
ラジウムは温泉水、岩石、湯の花に含まれています。玉川温泉の特徴は、玉川温泉の湯の花が石化した『北投石(ほくとうせき)』です。この北投石が自然のラジウムを放出しています。玉川温泉がとくにガン患者さんの湯治に使われるのは、この北投石の作用ではないかと推測されています。北投石は、昭和27年に特別天然記念物に指定され、採取が禁止されています。

玉川温泉の岩盤浴だけで劇的な制ガン効果を望むのは、ムリ(マレ)な話でしょう。ただし、温泉や岩盤浴による温熱効果、遠赤外線作用、ラジウムによる放射線ホルミシス効果(低線量放射線)などによって、ガン性疼痛の緩和、QOL(生活の質)改善、血流改善、免疫アップは期待できます。もちろん個人差はあります。

同じ病気で悩んでいる人たちが集まり、一種のコミュニティを形成しているのも精神的な励みになるようです。北投石を人工的にセラミック化した製品を使った温熱用具もあり、遠方の方は自宅での療養に補助的に利用するのもいいでしょう。