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IPT療法(インシュリン強化療法)(アイピーテイリョウホウ)

ブドウ糖が大好物なガン細胞の特性を利用する療法
ガン細胞の大好物・・・それはブドウ糖(グルコース)です。PET検査もこのガン細胞の特性を応用しています。

ガンに対するIPT療法(インシュリン強化療法)は、ガンが大好きなブドウ糖を取り込む時に、一緒に量を加減した抗ガン剤やアミグダリンをブドウ糖に混ぜておいて、ガン細胞だけを弱らせようというアイディアです。

その際、ガン細胞がよりブドウ糖を欲する体内環境を作る必要があります。そのため、糖尿病に使うインシュリンで患者さんの全身の血糖値を一時的に下げます。血糖値低下は正常細胞よりガン細胞に飢餓状態をもたらします。血糖値が下がったタイミングを見計らって、抗ガン作用のある成分を混入したブドウ糖液を点滴します。より飢えているガン細胞は、正常細胞に先んじてどんどんブドウ糖を食べていくと、含まれている抗ガン成分によって自滅するという寸法です。

IPT療法(インシュリン強化療法)は、血糖値低下が人体に悪影響を及ぼさないようにコントロールすること、抗ガン成分はできれば正常細胞には害にならないものを使うとより安全性が高まります。