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代謝拮抗剤(たいしゃきっこうざい)(たいしゃきっこうざい)

ガン細胞の増殖に必要な物質とよく似た構造をしているニセモノを薬として利用
【作用】
代謝拮抗剤はガン細胞の増殖に必要な物質とよく似た構造をしている、いわばニセモノを薬として利用しています。ガン細胞の中に入ると、本来の物質ではないニセモノのため、ガン細胞は分裂・増殖という代謝が行なえなくなります。葉酸、プリン体、ピリミジンを阻害して、主にDNAの生合成を抑制します。ガン細胞だけに作用するわけではなく、正常細胞の代謝も阻害され、特に造血器や小腸の粘膜細胞に影響が多くみられます。

【副作用】
骨髄抑制、下痢、口内炎、食欲不振、嘔吐、肝障害、肺障害、脱毛、皮膚炎、発熱、血糖値異常、頻尿、疲労感など。
 
【代表的な薬剤】
5-FU、フルツロン、フトラフール、ユーエフティ、TS-1、ロイケリン、スタラシド、ジェムザール